バイバイ、バーバ。

Law & Order:性犯罪特捜班 シーズン19 

第13話 バーバの決意 The Undiscovered Country

 

 

バーバが去った。

 

シーズン1からほぼ欠かさず見ていた「Law & Order(以下L&O)」、そして今も楽しみに見ている「Law & Order SVU 性犯罪特捜班(Special Victims Unit)」。

 

まさかSVUシーズン19にしてL&Oとのクロスオーバー的エピソードが見られるとは。

しかもシーズン1からの超初期メンバー、ベン・ストーンが!しかもいきなりお葬式(てっきり俳優さんが本当に亡くなったのかと思ったが、ご健在。勝手に殺した模様w)。しかもあの検事はベン・ストーンの息子だったとは!しかも弔辞がマッコイ検事!

往年のL&Oファンへのエピソードとしか思えないような粋な計らいに思わずニヤリ。

 

そんなニヤリの連続とは裏腹に、ストーリーはL&O(SVU)ならではの重たいテーマ。

脳死状態の赤ちゃんの生きる権利、死ぬ権利。

バーバは嫌っていた父との苦い思い出から、検事としての一線を越えた行為をしてしまう。

一方のピーター・ストーン検事(今まで名前をちゃんとチェックしていなかった!)もまた、父親であるベン・ストーンへの複雑な思いがあった。

 

法廷では対決することになる二人。でも息子ストーンは検事側でありながら、バーバに助け船を出していた気がする。見ながら、ベン・ストーンもこういうやり方していなかったっけ、と懐かしくなった。

 

しかも、この二人をこういう形で引き合わせたのがマッコイ。

終わってみればすべてマッコイの掌で踊らされていたような。胸のすく終わり方。

私の中では、この俳優さん(サム・ウォーターストン)は

「キリング・フィールド」かこのマッコイ検事なので、ネットフリックスの「Godless」であっさり殺されちゃったときは「マッコイ!!」とがっかりしたものだが、今回のマッコイはもう完璧にマッコイで、懐かしさに胸がいっぱいに。

しかし決して古いファンだけに向けた話ではなく、随所に心に残るセリフありで、

バーバ役のラウル・エスパーザはとても素敵なお別れができたのではないかと思った。

(だってL&Oシリーズの降板キャストのラスト・エピって結構ひどいのが多かったから)

 

ラスト、バーバがベンソンに言った言葉。「昔は映画みたいに白と黒しかなかった。僕はゲーリー・クーパー。でも君に出会って、グレーもあることを知った。そしてブルー(警察の象徴の色)も。」「そして僕は君になった。ありがとう」胸が熱くなる台詞だった。

 

こんな回があるから、やっぱりSVUはやめられない。