Cry Baby Vs. Aggressive-Aggressive

そういえば、最初に書いた記事「リーサル・ウエポン」のクレイン・クロフォード降板の件。

 

もうこれで終わりかと思いきや、また動きがあった(だいぶ前になってしまうが)。

クロフォードのブチ切れ動画や、デイモン・ウェイアンズとのバトル動画がネット上にアップされてしまったのだ。

 

早速見てみたのだけれど、ウェイアンズとのバトルについては、クロフォードは決して興奮するわけでもなく、穏やかに「あんたみたいな泣き虫(cry baby)見た事ないよ。」とか、ウェイアンズが親の(というか兄弟の?)七光りなことを揶揄するような皮肉を言うだけで、ウェイアンズはそれに対してただ怒って「F●ck you」と返す、という内容。きっとこれは、撮影中にケガしたことへの文句なんかをグチグチ言っていたウェイアンズに堪忍袋の緒が切れたクロフォードが苦言を呈した、という感じじゃないかと思った。

 

次のブチ切れ動画については、クロフォードの姿は映っていないが、ほんとにブチ切れて怒鳴りまくっている声が入っている。映っているのがたぶんそのシーンに出るはずの俳優でおびえているんだけどそれが演技なのか本気なのか(たぶんどっちも)わからなくてちょっと笑えてしまった。なんでも、どこかの集合住宅のプールサイドでの撮影で、野次馬たちがうるさくてどうしても声が入ってしまうので、スタッフか誰かに「静かにさせろ!!」とキレている模様。

これは、昔のクリスチャン・ベイルのブチ切れ音声をまんま思い出させた。他のスタッフの情報なんかを合わせて考えても、クロフォードはプロ意識の高い俳優なんだろうなと。良くとらえすぎ?

 

クロフォ派とウェイ派のコメントも見たけれど、クロフォ派は、「毎日完璧に準備して、最善を尽くす俳優と、いつもやる気がなくて『このドラマ終わればいいのに』とかずっと言っててサボることしか考えない俳優だったら前者と仕事したい。そして後者はウェイアンズなんだ」と。ウェイ派は、「ウェイアンズは"passive-aggressive"で、クロフォードは"aggressive-aggressive"。私は前者の方がいい」。まー確かにどっちもやだな。究極の選択か。

 

でも今回の一連の記事で二人の感じが何となくわかった。ウェイアンズは芸能一家に生まれてその恩恵にあずかってショウビズ入りして、たぶんそんなに仕事に対するやる気がなくて、というか楽してお金儲けたいタイプなんだろうな。(そういえば、糖尿病を患っているらしく、契約書には細かく「何時間ごとに食事をとらせて!」とか「絶対昼寝必要!」とか書いてあるらしい。王子様か)対するクロフォードは、自分も全力を尽くすし、周りにもそれを求めたいんだろう。これじゃ衝突するのは時間の問題だ。

 

しかし一番驚くのは、スクリーンの外では水と油の二人が、ドラマではすごくいいコンビだったこと。この一件を知ってからシーズン2を見ると、確かに二人のちゃんとした絡みが少なくて、喧嘩ばかりしているように思えてしまうけれど、役者ってすげえな、と改めて思う。

ウェイアンズさえ改心して、クロフォードに歩み寄ってくれれば何とかなりそうなのに。きっと、シーズン3の新キャストも苦労するんだろうなあ。

IMDbのレビューにも多いけど、私も、クロフォードがいない「リーサル・ウエポン」は見る気がしないなあ。。