He went south? I hope not.

またしても「リーサル・ウエポン」ネタ。

いろいろ思い出してきたので。

 

絶対映画の方が面白いに決まってる、と思っていたのが良い意味で裏切られたこのドラマ、その理由はクレイン・クロフォードの演技によるところが大きかったのだけれど。

 

演技、というのとは微妙に違うのだが、「なにこれ萌え」というのがあって。

それは銃の構え方。

 

ガンマニアではないけれど、アクション映画が大好きな私にとっては、「銃撃戦・カーチェイス・爆発」の三つが揃っている「リーサル・ウエポン」シリーズにはもちろんお世話になった。

 

で、銃の構え方や銃を持っての身のこなし方っていうのもやっぱり気になるものの一つで、例えばトム・クルーズ主演の「コラテラル」でのチンピラを撃つシーンなんかは、流れるような一連の動きと姿勢が本当に綺麗で惚れ惚れした。後にDVDのメイキングシーンを見て、やっぱりあれは訓練されたものだったのだと確認できて、よりこの作品とトムクルを好きになったり。まあこの映画でもそうだし、大体の映画やドラマでは、銃を構えるとき(準備体勢?のとき)は大抵、肘を伸ばしてやや下方に向けるか、肘を曲げて上に向けるかしていたと思う。

 

それが、ドラマ版「リーサル・ウエポン」あたりで気づいたんだけど、右利きなら、胸のあたりにあてた左手の上に銃を構えた右手を置き、銃口を下に向ける体勢をよくとっているのだ。

思えば最近の警察ドラマ、「CHICAGO P.D.」なんかでも、そういう構え方をしている。

なにこれめっちゃかっこいい。

 

気になって気になって、調べてみた。日本語で「銃 構え方 姿勢」「銃 下に向ける 持ち方」とか英語で「gun shoot posture」「shooting position」とかとにかくいろんなワードで検索してみたが、なかなかヒットしない。そしてとうとう見つけた!確か海外のガン・マニアの人のブログか何かだったと思うけれど・・・

それが"SUL"。Position SUL。SUL position。

知ってしまうとそれで検索すると山ほど出てくるこのポジション。

"Sul"とはポルトガル語で「南」を意味し、文字通り銃口が南(下方向)を向いていることからついた名前らしい。由来を調べると、いまいちはっきりしていないのだけれど、二人の欧米人(英語名だったので)?がブラジルの警察で教えているときに考えたものらしい。なんでも危険地域に配備されて車から出たときに、生徒たちが適切な銃の構え方を知らなかったらしい。で、自分たちが撃たれないようなスタイルを考えたと。

 

まだまだいろんな記述があったけれど訳するエネルギーがないのでこのへんで。

とにかくSULは誤射しないための「セイフティー・ポジション」(レディ・ポジションではない)ということはよくわかった。

確かにこのポジションをよく見るようになったドラマでも、レディ・ポジションで構えてたのが、警戒を解いてSULポジションにする、みたいな使われ方をしていた。

でも最近急に見るようになったので、今の流行なのだろうか?現実世界を反映しているのかな?ドラマを見ているとそういうことも興味深くて面白い。

 

何はともあれ、マニアの人たちから見たらいろいろツッコミたいところはあるかもしれないのだけれど、こういうガンさばきがサマになっているというのはそれだけでポイントがアップしちゃうのである。萌えなのである。

たかが銃の構え方の一つなんだけど、クレイン・クロフォードはなんでかSULポジションがほんとにかっこよくて、元軍隊のスナイパーだったんだろうなあ、と設定なのにリアルに感じてしまうくらい素敵だった。

 

ああ寂しい。